管理美容師免許の取得方法を徹底解説!条件・必要書類・費用まとめ

美容師としてステップアップを目指す方にとって欠かせない資格のひとつが「管理美容師」。
美容所の衛生管理やスタッフ教育を担う責任者として、サロン経営や独立を考える人には必須の資格です。

本記事では、最新の受講料改定情報(令和5年10月以降)を含めて、
受講資格(条件)から申し込み方法、必要書類、講習の流れまでを徹底的に解説します。

管理美容師とは?

「管理美容師」とは、美容所(美容室)において 衛生管理・従業者の指導監督 を行うために必要な資格です。
美容師法により、常時2人以上の美容師が勤務する美容所には、必ず1名以上の管理美容師の設置が義務づけられています。

そのため、サロンの店長・オーナー・教育担当者を目指す人にとっては欠かせない存在です。


受講資格(受講条件)

以下の条件をすべて満たす方が、管理美容師資格認定講習を受講できます。

【受講資格】

  • 美容師名簿に登録され、免許を受けた後、
     受講資格基準日までに3年以上美容の業務に従事していること
  • 各回のエントリーフォームに記載されている「受講資格基準日」を必ず確認すること

【補足】

  • 理容師の場合も同様に、理容業務3年以上の従事が必要です。
  • 業務従事期間の証明は、勤務先の雇用主などによる署名・押印が求められます。
  • 複数店舗での勤務経験は、期間を合算して3年以上であれば可。

管理美容師講習の内容・日程

講習は、各都道府県の理容・美容職業訓練センターなどで開催されています。
受講期間はおおむね 3日間(計18時間)
講義内容は以下の通りです。

【主な講習内容】

  • 美容師法および関係法規
  • 衛生管理・消毒法
  • 公衆衛生学
  • 従業員の教育・労務管理
  • 衛生上の事故防止と緊急時対応

講習の最終日には理解度確認テスト(修了試験)が行われ、合格者には「修了証書」が交付されます。
この修了証書をもって、管理美容師として正式に認定されます。


管理講習会の受講料(令和5年10月以降 改定)

2023年10月1日以降に開催される講習会から、受講料が改定されています。

区分改定前改定後
受講料16,000円20,000円
再受講料8,000円10,000円

※ 再受講とは、以前受講したものの修了認定を受けられなかった方、または再度講習を希望する方が対象です。


申し込み方法(エントリー〜修了までの流れ)

管理美容師講習の申し込みは、WEBまたは郵送で行います。
募集期間や定員は都道府県ごとに異なるため、必ず公式の「講習会開催案内」を確認してください。


① 受講資格の確認

希望する講習会のエントリーフォームに記載されている「受講資格基準日」を必ず確認します。
条件を満たしていない場合はエントリーできません。


② エントリー(WEBまたは郵送)

▪ WEBの場合(募集期間中のみ入力可能)

  1. 仮エントリー
     メールアドレスを入力し「同意して送信」→「仮エントリー完了」画面が表示されます。
  2. 本エントリー
     登録メール宛に送られるURLから1時間以内に本エントリーフォームに入力・送信。
     完了後に「エントリー完了」メールが届きます。

▪ 郵送の場合

エントリー用紙を印刷し、必要事項を記入の上、指定先に郵送。
募集期間・宛先は都道府県ごとに異なります。


③ 抽選・結果通知

募集人数を超えた場合は抽選が行われ、落選者には通知が届きます。
募集数に満たない場合は、エントリー期間が延長されることもあります。


④ 受講申込書類の提出

抽選に通過した方には「受講申込書類一式」が送付されます。
内容に従って必要書類を添付し、期限内に提出してください。


⑤ 受講票の送付

講習会の 約1週間前 に受講票が届きます。
当日は忘れずに持参しましょう。


⑥ 受講・修了認定

講習を受講し、修了要件を満たした方に「修了証書」が交付されます。
これにより、正式に管理美容師として登録可能となります。


必要書類一覧

受講申込時に提出する主な書類は以下の通りです。

  • 美容師免許証の写し
  • 業務従事期間証明書(勤務先の署名・押印入り)
  • 写真(指定サイズ)
  • 受講申込書一式(所定の様式)

※ 美容師免許証を紛失している場合、または氏名・本籍地変更がある場合は、再交付・訂正の手続きを事前に行っておきましょう。


まとめ

管理美容師の資格は、サロンを安心・安全に運営するための責任者としての証
受講料は令和5年10月以降、20,000円に改定されましたが、
今後のキャリアアップや信頼性の向上を考えれば、非常に価値の高い資格です。

美容師として3年以上の経験がある方は、ぜひこの機会に挑戦してみてください。
講習の詳細や最新情報は、各都道府県の「講習会開催案内」ページを必ずチェックしておきましょう。


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